施工事例

うさぎ建築 自宅兼事務所の新築工事

天然木の木目を活かし、ぬくもりを大切にした新築工事の施工事例として、
2009年に私の住宅兼事務所を新築した際の様子をご紹介します。

 

2009年7月
地鎮祭の様子です。地鎮祭は一戸建住宅を新築する際に行われる行事で、土地神様へのごあいさつです。3つの三方に供物をお供えして神様を迎え入れます。そして工事の安全とその家が栄えるようにお祈りするのです。
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新たに車庫を造る事にしました。

お庭の土を削り取り鉄筋を組みコンクリートを流し込みます。

土間の鉄筋は太いものを使いクラック等のひび割れ防止に注意します。

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私が造った車庫の擁壁が完成。よく乾くまでは衝撃に注意しなければなりません。

ファミリーカーを止めてもいいように、奥行きは6メートルが理想です。

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一番大切な基礎の完成です。

今はベタ基礎といい、土間も全てコンクリートで一体化してます。

そうすることで強度と湿気防止になるのです。

立ち上がりはなるべく高くして湿気から遠ざけましょう。

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大事な土台です。土台は防虫、防腐の効果があるヒバ材を使用しました。

ずれないようにアンカーボルトで基礎としっかり結びます。

防虫剤をしっかり塗ります。

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軸組材を搬入しました。

実は、なんの技術もないようですが、これが一番肝心です。

段取り八分仕事二分といいますが、材料を下ろす場所を考えている大工こそが最高の職人の証なのです。

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段取りがよかったので、綺麗に建ちました。

因みにこのお家、平面図から構造計算まで全て私が書きました。

木の限界を知っている大工だからこそ出来ることなのです。

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こちらの丸太は吹き抜け玄関の強度を高めるために岩手から届いた巨大な地松のタイコ丸太です。

この松は男松に女松です。男松は皮を剥いてもざらざらですが、女松はツルツルスベスベです。

この丸太を三間もある巨大丸太で結んで揺れに強い構造にしました。全て仕口で組みます。

※仕口とは、二つの木材を直角あるいは斜めに接合する方法。

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三間の巨大丸太は削らなくても、すでに綺麗な木目が出ています。

こんな丸太が玄関で迎えてくれたら癒されますよね。

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屋根樽木と野地板は全て水に強い桧を使用しました。

木の狂いを見ながら、一本づつ丁寧に組んでいきます。

屋根は風・雨・雪などから家を守る最も重要なパーツですから絶対に手は抜きません。

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綺麗に並べた野地板を一枚づつ角度を付け三寸釘で、全て手打ちで打ち込んでいきます。

根気のいる作業ですが、手打ちすることでキチンと締まるのです。

ここもこだわりの1つなのです。

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屋根の上に空気層を設けました。

そうすることで通気、遮熱、遮音の三つの効果があるのです。

日本家屋は通気よく常に呼吸するように仕上げ、木材に酸素を送ります。

木は切ってもなお、生きているのです。

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丸太と柱をしっかり固定します。

全て仕口で組み上げています。木組みは釘より強度が高いのです。

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下屋根の化粧腕木も木組みでしっかり固定します。

桧の木目が美しいでしょう?

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床下地です。丈夫な桧材でたわまないように手打ちでしっかり固定します。

この時、自宅は床下に除湿と防虫効果がある炭を一面に敷き詰めました。

そうすることによって白蟻対策に効果があるのです。

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化粧松梁もあめ色に焼けるととても美しいです。

お部屋のアクセント、癒しの空間に仕上げました。

化粧材の木材全てにセラリカと言う食べても大丈夫な天然の植物性ワックスを丁寧にムラなく塗り込みました。

凄い根気のいる作業ですが、木目を美しく浮かびあがらせ艶を出しました。

水をはじき、汚れ防止に効果があります。

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左官屋さんが養生をしっかりしないと美しい木材を汚してしまいます。

実は養生が一番仕上げには大事な事で一番手間なのです。

養生で職人の腕が決まります。

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今では少なくなった床の間のある和室。和はいいですよ。

右側は仏間、左側は床の間、上段に神棚。神棚は祠式にすることでお宮を汚しません。

向きがあるので家相をよくみました。

床柱は黄金に美しいもみじを使用。全て仕口組みで見えないこだわりがこの和室にはたくさん隠れています。

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玄関の吹き抜けも光が差し込むように設計し木目が綺麗に浮かび上がります。

壁は全て呼吸する壁、珪藻土(けいそうど)を塗りました。

珪藻土は湿気を吸収したり吐き出したりして湿度を調節し、においを吸収する効果があります。

お部屋がクリーンになりますから、このような自然素材はお肌の弱いアトピーなどのお子様に喜んでいただけます。

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居間は畳の間で癒しの空間に仕上げました。

対面キッチンの背中合わせに電話ボックスと収納性の豊な可動棚を作りました。

作り付け家具も全て自作。片付けやすくとても便利ですよ。

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そして、ついに完成。

日本家屋の基本ですが、屋根の軒は出来るだけたくさん出す事と窓にもキリヨケを設けたいですね。

そうすることで雨風から外壁を守り、いつまでも綺麗に保てるでしょう。

日本家屋は呼吸する生き物です。愛着を持ち、末永く暮らせるよう定期的にお手入れしていきましょう。

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いかがでしたでしょうか。

この事例は新築工事ですが、たとえ修理やリフォーム工事であっても、その部位によって最適な方法を常に考え、
お施主様に喜んでいただけるよう尽力いたします。

 

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